マイホーム3

キープしてもらった土地はお互い気に入った土地ではあったが、まだ「買う」という結論を出せずにいた。

ただこれ以上探しても、あの場所以上に自分たちの希望を満たす土地に出会うことはないだろうということはお互いうすうす感じていたが、値段が高かったことに加え、土地というこれまで買ったことのない物に対して踏ん切りをつけることが出来ずにいた。

そんな状況が数日続いた平日のある日、営業さんから電話がかかってきた。

ちょうど群馬県に日帰り出張していた日だったのでよく覚えている。

電話がかかってきたのは昼食を済ませて休憩中の時だった。

営:「ラブルさんっ!他のお客さんがあの土地を買いたいって!」

営:「ラブルさんち優先で待ってもらってます!」

営:「これ以上自分にはキープ出来ないから早く決めて下さいっ!」

(゚д゚)!(゚д゚)!

ラ:「えっ!今っ!?」

ラ:「今群馬っ!」

ラ:「妻に相談するからちょっと待ってっ!あの土地死守してっ!!」

さすがに焦った。

急いで妻に電話して営業さんからきた電話の内容を妻に伝えると

「私はあの場所がいい!」

普段は優柔不断な妻が意外にあっさりと買うことを了承した。

どちらかと言えば妻の方が前向きだった。

妻のその一言で私の踏ん切りもついた。

何とかなるだろう。

仕事を終え自宅の最寄り駅に着き、約束の時間だったので静かな場所に移動してもう一度妻に最終確認をしてから営業さんに電話をかけ、その土地を買うことを伝えた。

綺麗な夕焼け空だったのは今でも覚えている。

結局営業さん(会社)にせかされ、電話で買うことを伝えただけだが、一生の内で1番高い買い物をしたあの時のドキドキしたような、フワフワしたような気持ちは忘れることはないだろう。

電話を切って少しだけその余韻に浸っていた。

つづく?

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